指しゃぶりなぜ指しゃぶりをするの?<0~2歳> 生後間もない赤ちゃんの「吸う」という行為は母乳を吸うための本能的、反射的な行動と考えられます。この時期は、離乳食が始まる頃には次第に消えていきますが、赤ちゃんの時期は指に限らずいろいろな物をなめたり、口の中にいれたがります。それがたまたま指であった場合に、指しゃぶりが始まるきっかけになることがあります。 指しゃぶりは不安・退屈・不快などの状態で多くみらえます。指しゃぶりは外部からのいろいろな刺激によって生まれる緊張や不安を自分自身の力で和らげるための代償行為で、言い換えれば赤ちゃんの精神の安定に役立っているとも言われたいます。実際のところ、指しゃぶりをする子は、しない子よりも寝つきがよく、ひどい夜泣きは少ないと言われています。そのため、2歳頃までの指しゃぶりについては神経質にならずに、しばらく様子をみる程度で良いでしょう。 <3・4歳> この年齢は、それまでの親と子だけの生活から、友達・幼稚園の先生・近所の子供など、子供自身の人づき合いもひろがり社会生活の第一歩を踏みだす時期です。赤ちゃんの時から続いていた指しゃぶりも、多くの子供は社会性の芽生えや他に興味の対象をみつけることで、いつの間にかやめてしまいます。また、たとえ完全にやめないまでも、テレビを見ている間だけ、あるいは眠りにつく前だけというように指しゃぶりの回数が減ってきます。 ただ、赤ちゃんの時にはしゃぶらなかったのが、この時期から急にはじめるような場合には少し注意が必要です。この時期は、幼稚園や保育園での生活にうまく溶け込めない、親しい友達ができない、下に弟・妹が生まれるなど、子供にとって新しい環境が変わっていきます。子供の心には、まわりの環境の変化にうまく順応しきれないイラダチや焦り、寂しさなどのために心理的な不安がうまれ、そこにさらに母と子の信頼関係が十分に確立されていないといった条件が加わると、指しゃぶりを始める原因になりやすいと言われています。 <5・6歳> この時期に指しゃぶりをやめられない原因としては、多くの例では、指をしゃぶる癖が習慣的に身についてしまったと考えられます。 日中遊びながらもたえず指を口から離さない、やめる気配が少しも感じられない場合には、もう一度子供の環境を見直す必要があります。 <7歳以上> 習慣で意味なく続けているのが大半ですが、知的な面での発達に伴い、年齢が高くなるほど心理的原因が存在したり、ストレス解消の手段にしている場合もあります。歯並びや口元・発音・心理面への影響を考えると、専門の小児歯科医や矯正歯科医に1度相談した方が良いでしょう。 指しゃぶりをやめさせる時期・ポイント ●3歳を過ぎている ●指だこがある。 指がふやけている ●歯並びが悪くなってきた。 出っ歯になってきた。 ●口元が出っ張ってる。 ●6歳すぎても発音がおかしい。 <様子をみていい時期> ●2歳頃まで ●時々しゃぶるだけ。 ●明るく元気にすごしてる。 ●歯並びが悪くなっていない。 <ちょっと心配>・・・指しゃぶりだけの問題ではない場合もあります。 ●昼・夜もたえず指を口元から離さない。 はつらつとしていない。 やめさせるにはどうしたらいいの? 1.やめた方がよい理由を子供によく理由を説明す。 2.子供の気持ちを尊重する。 3.頑張った時は「褒める」 4.子供の努力を形にあらわして記録させる。 5.ごほうびを事前に教えておく。 6.小物を利用して指をしゃぶりにくくする。 7.効果がなければ歯科医に相談してみましょう。 ◎ママ・パパ 口うるさく言いすぎない!!! 精神的な支えになる。 家族みんなで協力を。 |